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東洋医学の記事一覧

七夕

2019.07.05 | Category: 東洋医学

こんにちは!セドナ整骨院・鍼灸院の清田です。

もうすぐ七夕ですね。
実は、七夕は東洋医学と関わりがあります。

七夕は元々、中国の行事であった七夕が奈良時代に日本に伝わったものです。
日本では、短冊に願い事を書き葉竹に飾ることが一般的に行われています。
短冊などを笹に飾る風習は、江戸時代から始まったもので、日本以外では見られません。
中国では短冊ではなく、五色の糸をつるします。
日本でも七夕が広まった当初は、五色の糸をつるしていました。

短冊の色は五色ですが、この五色は古代中国の五行論と関わりがあります。
五行論は、東洋医学の理論のベースにもなっており、
自然界の様々な要素を「木」「火」「土」「金」「水」に分けて考える理論です。

短冊の五色の色は、「木=青」「火=赤」「土=黄」「金=白」「水=黒」をそれぞれ表しています。
日本では、黒の代わりに紫が使われることが多いです。
日本では、紫は高貴な色とされてきました。
聖徳太子が定めた「冠位十二階」の最上位の色も紫です。
その為、高貴な紫が黒の代わりに使われることが多くなりました。

また、七夕の五色は人としての生き方も表しています。
それは、人間の五徳である「仁」「礼」「信」「義」「智」です。
五徳は中国の孔子が築いた思想である儒教の考え方です。
「青=仁」仁は思いやる
「赤=礼」礼は礼を尽くす
「黄=信」信は人を信じる
「白=義」義は利欲にとらわれない
「黒=智」智は正しい判断をする知識

このように七夕の短冊の色には、五行論や儒教などの意味も込められています。
東洋医学とあまり関わりがないと思うようなことでも、伝統的な慣習などの中で、知らない間に東洋医学と関わりがあることと触れていることがあります。

七夕は長い歴史や思想、行事が複雑に絡まって、今に受け継がれています。
せっかく深い意味がある七夕なので、それを踏まえて願い事を書くと願い事が叶いやすくなるかもしれませんね。

養生2

2019.06.28 | Category: 東洋医学

こんにちは!セドナ整骨院・鍼灸院の清田です。

東洋医学には、食材の選び方があります。
五性(ごせい)」と「五味(ごみ)」という分類に従って選びます。

「五性」は、熱性・温性・平性・涼性・寒性
「五味」は、酸味・苦味・甘味・辛味・鹹(しおからい)

食材を選ぶ時には、五性による分類に従って、
体を温めるものか、冷やすものかを考えます。

また、五味や五香による分類に従って、五臓のうちのどの臓に作用するかを考えます。

例えば、体が冷えている時には、体を温める作用のある食品を選びます。
逆に体が冷えている時には、体を冷やす作用のある食品を選びます。

肝の機能が弱っている時には、酸味をとる。
心の機能が弱っている時には、苦味をとる。

このように、身体のバランスを整えるように食品を選ぶことが大切です。
では、どのようにして食品を選べば良いのか?

 

基本的には、旬のものを中心に色々な味のものを満遍なく食べ、
体質に合う食品を少しだけ多めにとると良いです。

例えば、夏の旬の食材は、きゅうり、トマト、なす、ピーマン、かぼちゃ、ししとう、おくら、 とうもろこし、みょうが、枝豆などたくさんあります。

 

 

旬の食材は、夏なら身体を冷やし、冬なら身体を温めるというように人間の身体に上手く働きかけてくれるものが、旬の季節にとれるようになっています。

夏は気温が高く、身体が熱くなりやすいので、冷たいものをとってバランスを整えるのが大切ですが、とりすぎてしまうと逆に身体を、冷やしてしまいます。

例えば、アイスコーヒーが好きな人が、夏は暑いので喉が渇くたびにいつもアイスコーヒーを飲んでいると、身体が冷えの方に傾いてしまいます。

 

 

コーヒーは熱帯で栽培されます。また、山や高地など暑い地域にありながら、
高度が500m〜2500mの高地という環境で栽培されます。

そして、山の高いところで採れた豆ほどフレーバー質が優れています。
これには、山の高いところでは、低いところに比べ、朝夜の日中の温度差が大きくなるという、一日の中での温度変化が深く関係しています。

東洋医学では、高い所にできる食材は身体を冷やす効果があります。
コーヒー、バナナ、ココナッツ、マンゴー、パインなどです。

コーヒーは植物なので、大きな温度変化にさらされると体を守ろうとぎゅっと身を引き締めるのです。
すると種も固くなり、この固い豆が良いコーヒー特性をもつようになるのです。

このように、冷やす、引き締める、収縮、収斂などの作用は、東洋医学の陰陽では、陰に分類されるので、コーヒーには陰の要素が多く含まれています。

その為、夏は身体の陽が強くなりがちなので、アイスコーヒーを少し多く飲んでもすぐに身体のバランスが崩れることはありませんが、冬にアイスコーヒーを飲みすぎると身体が陰に傾いてしまいます。

ですが、ホットコーヒーにして飲むことで、コーヒーの陰の力を軽減することができます。

身体が冷えている時にどうしてもコーヒーが飲みたい時には、
ホットコーヒーにすると身体の陰陽のバランスを大きく崩すことはないので参考にして下さい。

 

コーヒー以外の食材でも例えば、きゅうりも身体を冷やす効果があります。
身体を冷やす食材に陽の作用を加えることで、陰の作用を抑えることができます。

陽を加える方法は、
水分を抜く
塩を加える
加熱する
発酵させる

これらの方法を使うことで、食材に陽の作用を加えることができます。

他には、陽の作用のある食品を一緒にとるのも良いです。

蕎麦とわさび、お刺身とわさびという組み合わせも、東洋医学的に理にかなっています。
蕎麦やお刺身の身体を冷やす作用をわさびの温める作用で和らげているのです。

 

 

 

 

このように食品を摂取する際に、身体に与える作用を考えて食材を選ぶことが大切です。

養生

2019.06.20 | Category: 東洋医学

こんにちは!セドナ整骨院・鍼灸院の清田です。

 

東洋医学には「養生」という考えがあります。
気功や薬膳など私たち自身が普段の生活の中で実践するものです。
東洋医学の治療も養生も、そのベースになる健康観は同じです。

全身のバランスが正常な状態に保たれていることが大切だとする考えです。
普段は各々が養生を心掛け、それでも病気になったら専門家に治療を受ける仕組みになっていると考えれば良いです。
健康観が共通しているとはいえ、治療と養生の違いについても知っておく必要があります。

 

 

鍼灸治療や漢方薬治療は、身体に対する作用が強いです。
それに比べて養生は、作用が穏やかです。
穏やかだからこそ万が一誤った方法を行なっても、
急に体調がおかしくなるといった危険はそれ程大きくありません。

しかし、これは養生で病気を治そうとしても難しいということでもあります。
養生は予防法であって、病気を治す治療法ではありません。
普段の養生で全てを解決しようと考えるのは誤りです。

また、治療を受けているからと安心して、養生を怠っては治らない病気もあります。
生活習慣病とされるものは、まさしくそれです。
同じ方針で治療と養生が出来るように、専門家に養生の指導をしてもらう事が大切です。

東洋医学には、「薬食同源」という考えがあります。
あらゆる食品には生薬と同様に、身体に対する作用があり、
それぞれの食品が持つ作用を理解して使うことで、病気の予防に役立つと考えられています。

つまり、スーパーで手に入るような身近な食品でも、
身体の状態に合ったものを選んで使えば立派な薬膳料理になります。
自分の身体の状態を把握して、良い状態であればそれを維持する食品を、
バランスが崩れていれば正常な状態に戻る食品を選ぶ。

 

そのような観点から選んだ食品で作った料理が、薬になる膳=薬膳です。

 

では、どのようにして食品を選べば良いのか?
次回は、それぞれの食品の作用なども説明します。

未病とは

2019.04.08 | Category: 東洋医学

こんにちは!セドナ整骨院の清田です。

 

皆さんの中には、「特に身体の不調を感じていなければ、鍼灸治療を受ける必要はないのか?」という疑問を持つ方がいるかもしれません。

 

東洋医学には「未病治(みびょうち)」という考え方があります。

 

これは病気になってしまってから治療をするのではなく「未病(病気にはまだなっていないけれどなんとなく不調、という体の状態)」、すなわちまだ病気の症状が現れる前に身体の変化を察知し、治療しようという考え方です。

 

東洋医学では古来よりこの「未病」の状態で治療し、病を発症させないのが一番の名医であるとされてきました。

 

自分ではどこも悪くないと思っていても、実は身体に何らかの好ましくない変化が起こりつつある、ということもあります。

そのまま放置していれば体のバランスは崩れ、病気になっていってしまうかもしれません。

 

そのような状態のときに、鍼や灸をやってみると、血流改善などの鍼灸の効果により、体のバランスを整えることができます。

 

鍼灸治療はその変化を、脈を診る・お腹の状態を診るなどのさまざまな方法で察知し、治療をしていきます。

 

そのような鍼灸治療の特徴から、体調維持・管理のために定期的に鍼灸治療を受けている方も沢山います。

 

実際に、「特に体に症状がなくても定期的に鍼灸治療院に来院する」という患者さんも多くいらっしゃいます。

 

健康管理、あるいは病気の予防を目的としている患者さんも多くいらっしゃいます。

 

自分では気が付かないようなちょっとした身体の変化を、いつも身体を診ている鍼灸師が気づくこともあります。

 

また、例えば肩が凝って非常に硬くなっていても、その状態に慣れてしまっているために自分自身は凝りを感じていないといった患者さんもいらっしゃいます。

 

そのような患者さんは、鍼灸治療によって凝りがとれて初めて、自分の肩が凝っていたことに気付いたりするのです。

自分では特に身体の不調がないと思っていても、ぜひ鍼灸治療を受けてみられることをお勧めします!

肝の不調

2019.04.01 | Category: 東洋医学

こんにちは!セドナ整骨院の清田です。

 

暖かい日が増えてきましたが、まだまだ寒い日もあります。体調管理が難しい時期ですが、皆さんは体調を崩されていませんか?

 

 

東洋医学では、春は『肝』に不調が起こりやすい季節なので、『肝』を補養することが大切といわれています。

 

東洋医学でいう『肝』の働きは、西洋医学でいう肝臓の働きと全く同じというわけではなく、肝臓の本来の働きである血液の調整(貯蔵、分配、解毒など)のほかに、目や筋肉、情緒のコントロール機能などまで広範囲にわたっています。

 

また、肝は精神や感情の機能調整などの働きがあります。その為、春は精神と深い関わりがある『肝』がダメージを受けやすいため、ほかの季節に比べてストレスが溜まりやすく、不安を感じたり、イライラしたり、ちょっとのことで腹が立つ、やる気が出ない、落ち込むなど情緒不安定になりがちです。

 

東洋医学では、『肝は疏泄(そせつ)を司る』といわれ、胃腸を始めとした五臓全体の体調維持や感情調節、血液の調整などの大切な働きを担っています。そのため、肝の不調が生じると多くの症状が起こります。

 

例えば、精神的なストレスが続くと、体調維持や感情調節の機能などが弱くなってしまいます。このストレス状態を『肝気鬱結(かんきうっけつ)』と呼び、肝の疏泄機能が滞った状態を表します。

 

また、『肝』の経絡は目にも関わるため、目に影響が出て、目の充血、眼精疲労などの症状も現れやすくなります。

 

東洋医学では、昔から『肝』の異常がある時は、酸味のある食べ物を摂るといいと言われています。酸味は『肝』に入り、『肝』の働きを整える役割をします。

また、辛いものは肝を傷める作用があるので、食べ過ぎないようにし、酸味のものも一緒に摂ると良いです。ちなみにアルコールも『辛味』に含まれるので、飲酒のときは酢の物を摂ると良いということになります。

 

治療と自宅でのセルフケアを行い、体調を崩さないようにしましょう。

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