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2025 9月の記事一覧

成長期に起こるオスグッド病について 〜原因と対策法~

2025.09.26 | Category: おすすめ,セドナ整骨院,健康,整体,鍼灸

こんにちは!セドナ整骨院の宮崎です。

今回から成長期にみられる疾患を取り上げていきたいと思います。第1回目は「オスグッド・シュラッター病」です!
小・中学生のスポーツをしているお子さんに多く見られる膝の痛み。その代表的なもののひとつが「オスグッド病」です。正式には「オスグッド・シュラッター病」と呼ばれ、成長期特有の症状として広く知られています。今回はこのオスグッド病の原因と、日常生活や練習の中で実践できる対策法について詳しくご紹介します。

オスグッド病とは?

オスグッド病は、膝の少し下にある脛骨粗面(けいこつそめん)と呼ばれる骨の部分が炎症を起こし、痛みや腫れを伴う症状です。脛骨粗面は太ももの前にある大腿四頭筋(だいたいしとうきん)が膝蓋腱(しつがいけん)を介して付着する部位で、走る・跳ぶといった動作で強い牽引力(引っ張る力)が加わります。成長期の子どもは骨がまだ完全に成熟していないため、この部分が繰り返し負担を受けると炎症や突出が起こり、膝の痛みとして現れるのです。

オスグッド病が起こりやすい時期と環境

オスグッド病は、特に10〜15歳前後の成長期に多く発症します。身長が急に伸びる時期には骨の成長が先行し、筋肉や腱の柔軟性が追いつかない状態になりやすいためです。

さらに、次のような環境や活動が関係します。
・サッカー、バスケットボール、バレーボールなど、ジャンプやダッシュが多い競技
・毎日の練習量が多い部活動やクラブ活動
・十分なストレッチや休養が取れていない状況

このような条件が重なると、膝への負担が蓄積し、オスグッド病を発症するリスクが高まります。

主な症状

  • 膝のお皿(膝蓋骨)の下が押すと痛い
  • 運動時、特にダッシュやジャンプで強い痛みが出る
  • 患部が少し腫れて出っ張る
  • 安静にすると痛みは軽減するが、運動を再開すると再び痛みが出る

症状が進行すると、歩行や階段の昇り降りでも痛みを感じることがあります。早期の段階で適切に対応することが大切です。

オスグッド病の原因

オスグッド病の原因は主に以下の通りです。

・大腿四頭筋の緊張
太ももの前の筋肉である大腿四頭筋が硬くなり、脛骨粗面を強く引っ張ることが大きな要因となります。
・成長期特有の骨の未成熟
成長軟骨がまだ完成していないため、負担に弱い状態になっています。
・繰り返しの運動負荷
練習や試合でのジャンプ・ダッシュ・キック動作により、付着部に負担が集中します。
・柔軟性や筋力のアンバランス
太もも前側と裏側、股関節や体幹などのバランスが崩れると膝に過剰なストレスが加わります。

対策法

オスグッド病は成長期が終わると自然に軽快することも多いですが、痛みを我慢して練習を続けると長引く原因になります。ここからは、実際に取り組める対策を紹介します。

  1. 安静と運動量の調整
    痛みが強い時期は、無理に練習や試合に参加せず、患部を休ませることが大切です。完全に運動を止める必要はありませんが、痛みの少ない範囲で活動を行いましょう。
  2. 冷却(アイシング)
    運動後に痛みや熱感がある場合は、10〜15分程度アイシングを行うことで炎症を抑える効果があります。
  3. ストレッチ
    特に大腿四頭筋やハムストリングス(太ももの裏)、ふくらはぎの柔軟性を高めるストレッチが有効です。入浴後や運動後に行うと効果的です。
  4. 筋力バランスの改善
    大腿四頭筋だけでなく、ハムストリングスや股関節周囲、体幹の筋力をバランスよく鍛えることで膝への負担を軽減できます。
  5. サポーターやテーピングの活用
    膝蓋腱を支えるサポーターやテーピングを用いることで、運動時の衝撃や引っ張りを和らげられます。
  6. 姿勢や動作の見直し
    走り方やジャンプの着地の仕方、体の使い方を改善することも、膝への負担を減らす重要な要素です。

整骨院での対応

整骨院では、オスグッド病に対して以下のような施術やサポートを行っています。

  • 大腿四頭筋をはじめとした下肢の筋肉の手技による調整
  • 股関節や骨盤の動きの改善
  • テーピングやサポーターの提案
  • ご家庭でできるセルフストレッチやトレーニング指導
  • 練習量の調整や日常生活での注意点のアドバイス

これらを組み合わせることで、症状の軽減と再発予防をサポートしていきます。

まとめ

オスグッド病は、成長期のスポーツ少年・少女にとってよくみられる膝のトラブルです。主な原因は大腿四頭筋の緊張や繰り返しの運動負荷であり、適切な休養とケアによって改善が可能です。
「少しくらいの痛みなら…」と無理をして練習を続けると症状が長引くこともあるため、早めに専門家に相談することをおすすめします。当院でも、症状に合わせた施術やセルフケアの指導を行っておりますので、お子様の膝の痛みでお困りの際はお気軽にご相談ください。

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