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夏バテの正体とは?

2025.06.29 | Category: 健康,整体,未分類,東洋医学,柔道整復師,鍼灸

〜自律神経と東洋医学の視点から整えるカラダ

こんにちは!
暑さが本格的になってくるこの時期、「食欲が出ない」「体がだるい」「眠りが浅い」…そんな不調を感じていませんか?
それはもしかすると「夏バテ」かもしれません。今回は、自律神経と東洋医学の視点から、夏バテの原因と対策をわかりやすくご紹介します。

自律神経から見た夏バテの仕組み

私たちの体には、「交感神経」と「副交感神経」からなる自律神経が備わっており、活動と休息のバランスを保つ大切な役割を果たしています。

しかし、真夏の環境はこのバランスを大きく乱してしまいます。
例えば…

  • 外は猛暑、室内は冷房で極端に冷えている
  • 冷たい飲み物や食事を摂る機会が増える
  • 寝苦しさから睡眠の質が下がる

こうした状況が続くと、交感神経が常に優位になり、体は「緊張モード」から抜け出せなくなります。その結果、胃腸の働きが落ちたり、疲労が蓄積して回復が追いつかなくなったりするのです。

自律神経の乱れは、「なんとなく調子が悪い」という夏バテ特有の状態を引き起こします。

東洋医学から見た夏バテの原因

東洋医学では、季節の変化と身体の調和を重視します。夏は五行で「火」に属し、心(しん)と深く関係しています。

また、夏の暑さは「暑邪(しょじゃ)」と呼ばれる外的要因であり、気(エネルギー)や津液(体の潤い)を消耗しやすくします。さらに、冷たいものの摂取や冷房の影響で「寒邪」が体内に入り込むと、内外のバランスが崩れ、「脾(ひ)」や「胃(い)」の働きを弱めてしまいます。

東洋医学でよく見られる夏バテのタイプ

1. 気虚(ききょ)タイプ
 エネルギー不足で、倦怠感や動きたくない感覚が強いタイプ。
 → 胃腸が弱り、消化吸収がうまくできていない可能性。
2. 陰虚(いんきょ)タイプ
 体の潤いが不足し、ほてりや喉の渇き、不眠を伴うタイプ。
 → 暑邪で体内の水分が消耗された状態。
3. 湿熱(しつねつ)タイプ
 体内に熱と湿気がこもり、頭が重い、胃がもたれる、下痢などの症状があるタイプ。
 → 冷たいものや油っこい食事、湿気の多い環境が原因。

治療やケアのポイント

◎整体・東洋医学的アプローチ

・背部の自律神経調整
背中には交感神経の反応点が多くあり、特に胸椎5番〜腰椎2番付近を緩めることで、交感・副交感神経のバランスを整えます。

・経穴(ツボ)を活用する

  • 足三里(あしさんり):胃腸を整え、全身の気を補う
  • 陰陵泉(いんりょうせん):水分代謝を助け、むくみやだるさに対応
  • 内関(ないかん):自律神経の調整と吐き気、胸苦しさに効果的
  • 神門(しんもん):心を安定させ、不眠や焦燥感に作用

・お灸などで体表からの温度調整と血流改善を行うのも効果的です。

◎日常生活でできるセルフケア

1. 冷たいものを控える
 冷たい飲食は胃腸を冷やし、消化吸収力を低下させます。常温〜温かい飲み物を心がけましょう。
2. 汗のかきすぎに注意
 汗は必要な生理反応ですが、かきすぎると津液の消耗につながります。適度な水分とミネラル補給を。
3. 質の良い睡眠をとる
 深部体温を適切に下げるため、就寝前にぬるめのお風呂に入り、副交感神経を優位にしてから眠ることが大切です。
4. 香りの力を借りる(プルースト効果)
 東洋医学では「香り」は気の流れを整える作用があるとされます。自律神経にも影響を与える香りの力を使って、好きな香りで心身を整えるのも良いでしょう。

まとめ

夏バテは、ただの「暑さによる疲れ」ではなく、自律神経の乱れや東洋医学的な気血水のバランスの乱れが関与しています。

整体や鍼灸といった身体からのアプローチ、そして生活習慣の見直しを通して、今年の夏は「バテない身体」をつくっていきましょう!

気になる症状がある方は、ぜひ一度ご相談ください。私たちが、あなたの身体の声を丁寧に聴き、心身ともに整えるお手伝いをさせていただきます。


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