- Blog記事一覧 -手をついて転倒したときに注意したい、橈骨遠位端骨折(コーレス骨折)について
こんにちは。セドナ整骨院です!
高齢者に多くみられる骨折には、いくつかの代表的なものがあります。
今回は、これらの中でも手首を骨折する「橈骨遠位端骨折(コーレス骨折)」について詳しくご紹介します。
橈骨(とうこつ)は、前腕にある2本の骨のうち、親指側にある骨です。
この骨の手首に近い部分(遠位端)で骨折が起きるものを「橈骨遠位端骨折」と呼びます。
その中で特に多いのが「コーレス骨折」というタイプです。
これは、転倒時に手のひらを地面についたときに発生する骨折で、骨が背側(手の甲側)にずれる特徴があります。
コーレス骨折は、以下のような場面で発生することがあります。
手のひらをつくことで、手関節に背側凸の力がかかり、橈骨の遠位端に負荷が集中し、骨折に至ることがあります。
コーレス骨折では、以下のような症状が見られます。
また、骨のずれや骨片の状況によっては、神経が圧迫されて、しびれや感覚異常が生じるケースもあります。
• 問診、視診、触診
• レントゲン撮影(X線検査)による骨折の確認
骨折の有無、骨のずれ(転位)、関節への影響などを詳細に調べます。
骨折の程度によって、保存療法と観血療法が選択されます。
~保存療法(手術をしない治療)~
骨のずれ(転位)が小さい場合に行われます。
ギプスやシーネ(副子)で手首を4~6週間程度固定し、自然治癒を目指します。
~観血療法(手術を行う治療)~
骨のずれ(転位)が大きい場合や関節面まで骨折線が及んでいる場合には、整復処置(骨の位置を元に戻す)が行われます。
必要に応じて、金属プレートやピンによる内固定手術が行われることもあります。
~手首・指の可動域改善~
長期固定により、関節が硬くなったり動きづらくなることがあります。
当院では、徒手療法や運動療法を組み合わせて、可動域の改善を図ります。
~筋力回復のトレーニング~
固定中に落ちてしまった前腕・手指の筋力を取り戻すために、段階的なトレーニングを行います。
~むくみや腫れの緩和~
症状に応じて、低周波治療や温熱療法、などの物理療法、オイルマッサージなどの手技療法を取り入れ、回復をサポートします。
コーレス骨折後は、以下のような日常動作に支障が出ることがあります。
当院では、そうした日常動作に対応するリハビリメニューや自宅でのセルフケア指導も行っています。
コーレス骨折後は、以下の点に注意することで再発や他のケガを防ぐことができます。
整骨院では、必要に応じて転倒予防の運動指導や姿勢のチェックも行っています。
橈骨遠位端骨折(コーレス骨折)は、手をついて転んだときに発生しやすい骨折の一つです。
骨折そのものだけでなく、その後の可動域の制限や筋力低下、生活への影響にも適切に対応することが大切です。
当院では、コーレス骨折後のリハビリや生活復帰に向けたサポートを行っています。
「ギプスが外れたけど、手首の動きが悪い」
「以前より握力が落ちた気がする」
そんなお悩みがありましたら、お気軽にセドナ整骨院までご相談ください。
皆様が安心して日常生活を送れるよう、私たちが全力でサポートいたします。