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高齢者に多い「上腕骨外科頚骨折」とは?

2025.06.30 | Category: おすすめ,セドナ整骨院,整体,柔道整復師,肩の痛み

~転倒から始まる、肩の骨折にご注意を~

こんにちは!セドナ整骨院です。
今回は、高齢者に特に多い骨折のひとつである「上腕骨外科頚骨折(げかけいこっせつ)」についてお話します。

聞きなれない名前かもしれませんが、実は高齢者の転倒によって起こる骨折の中でも、大腿骨骨折や脊椎圧迫骨折に次いで頻度が高い骨折のひとつです。
ご家族やご自身の健康管理のためにも、ぜひ知っておいてほしい内容です。

上腕骨外科頚とは?

まず、「上腕骨」というのは、肩から肘にかけての長い骨のことです。その中で「外科頚(げかけい)」という部分は、肩の関節のすぐ下にあたる細くなった部位で、骨折が起こりやすいポイントです。

この部分は骨の構造上、加齢とともに骨密度が低下しやすく、転倒などの衝撃にとても弱くなっています。

どんなときに起こるの?

高齢者の上腕骨外科頚骨折の多くは、転倒が原因です。

  • 段差につまずいた
  • 濡れた床で滑った
  • ベッドや椅子から立ち上がろうとしてバランスを崩した

…といった日常生活の中での些細な転倒でも、腕をついて肩に強い衝撃が加わることで、骨折が起こることがあります。

特に、骨粗しょう症を患っている方では、わずかな転倒でも骨が折れてしまうリスクが高くなります。

主な症状

上腕骨外科頚骨折では、次のような症状が見られます。

  • 肩周辺の激しい痛み
  • 腕を上げられない・動かせない
  • 肩から上腕、前胸部にかけての腫れ・内出血
  • 肘や手先のしびれ

腕を抱えるような姿勢をとっている方は要注意。転倒後にこのような症状が見られたら、早急に医療機関を受診しましょう。

治療法は?

骨折の程度によって異なりますが、基本的には保存療法が第一選択です。
骨のズレ(転位)が少ない場合には、手術をせずに「三角巾」や「ギプス固定」などで数週間ほど安静にします。

一方で、骨が大きくずれている場合や、血管や神経の損傷がある場合には手術療法が選択されることもあります。

治療後は、肩関節の拘縮を防ぐためのリハビリが非常に重要です。痛みや恐怖感から動かさないままでいると、関節が固まり、日常生活に大きな支障が残ってしまうこともあるのです。

整骨院でできるサポート

整骨院では、医師の診断後に「骨折後のリハビリ」や「肩関節の可動域の回復サポート」、「筋力低下予防」などに対する施術を行うことが可能です。

◎よくあるリハビリ内容

  • 関節の可動域訓練(無理のない範囲で徐々に動かす)
  • 筋力維持のための簡単な運動指導
  • 痛みの軽減のための物理療法(温熱・超音波・電気治療など)
  • 再発予防のための姿勢や歩行の指導

正しい知識のもとで、段階的にリハビリを進めることが大切です。

予防も大切です!

高齢者の骨折は、1回の転倒がそのまま寝たきりにつながるリスクがあるため、何より予防が大切です。

◎骨折予防のポイント
1. 骨を強く保つための栄養
 カルシウム・ビタミンD・たんぱく質をしっかりと摂取しましょう。
2. 運動で筋力とバランス感覚を維持
 歩行や軽い体操、ストレッチなど、毎日続けることが大切です。
3. 転倒しにくい生活環境を整える
 滑りやすい床、段差、暗がりなどの見直しを行いましょう。
4. 足腰の状態をこまめにチェック
 筋力や柔軟性の低下が気になったら、早めに整骨院や専門機関にご相談を。

まとめ

上腕骨外科頚骨折は、高齢者にとって身近でありながら、生活の質を大きく左右する骨折のひとつです。
転ばない」こと、「転んでも大きなけがをしない身体をつくること」、そして「万が一の際には適切なリハビリを行うこと」がとても重要です。

整骨院では、ケガの予防から術後リハビリまで、地域の皆様の健康を支えるお手伝いをしています。
肩や腕に違和感がある方、動きに不安を感じる方は、お気軽にご相談ください。


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