





- Blog記事一覧 -睡眠時無呼吸症候群とは?いびき・日中の眠気・ナルコレプシーとの違いを解説
当ブログをお読みいただきありがとうございます。セドナ整骨院ユーカリが丘本院です。
「睡眠時無呼吸症候群」というのはご存知でしょうか?
近年、「睡眠」に対しての悩みは現代において非常に多くあります。先進国に暮らす大人の3分の2が健康に良いとされている8時間睡眠を確保できておらず、世界保健機関(WHO)によれば、「睡眠不足は先進国の流行病だ」と宣言を出したほどです。当院でも不眠でのお悩みでお問い合わせいただくことが増えています。
読者の皆さんは、以下のようなお悩みはありませんか?
☑「寝ても疲れが取れない」
☑「家族からいびきがうるさいと言われたことがある」
☑「朝起きると首が痛い」
☑「日中にずっと眠い」
☑「寝ている間に呼吸が止まっていると言われた」
このような症状に当てはまる場合「ただの疲れなのか」「いつもより早く寝られるようにすれば大丈夫なのか」
「でも病院で診てもらったほうがいいのか?」と迷ってしまう方も少なくありません。
寝ている時は自分の状態や、実際に何が起きているのかが分かりにくいため、自分が睡眠時無呼吸症候群なのかを判断しようにも、難しいことだと思います。今回は、睡眠時無呼吸症候群の代表的な症状や受診の目安、そして私達で相談出来ることはあるのか?様々な疑問に対してお力になれればと思います。ぜひ最後までお読みください。
睡眠時無呼吸症候群sleep apnea syndrome(SAS)とは、睡眠時にみられる呼吸障害sleep disordered breathing(SDB)の中で、睡眠中の10秒以上の呼吸停止と定義されています。1)
つまり、
「睡眠中に呼吸が繰り返し止まったり、浅くなることで、身体に酸素が十分に取り込まれなくなったり、睡眠の質が低下したりする病気」なのです。
有病率は全人口の5%程度、日中の眠気などのQOL(生活の質)の低下を招くほか、循環器疾患のリスクが高まり生命予後とも関連することが知られています。3)
とくに多いのが、「閉そく性睡眠時無呼吸(OSA)」です。もう一つは、呼吸中枢性の中枢性睡眠時無呼吸であり、この二つに分類されています。1)
OSAは、睡眠中に舌や喉の筋肉が緩み、空気の通り道である気道が狭くなったり塞がったりすることで呼吸が妨げられます。肺から酸素の取り込みが妨げられることにより、血液中の酸素不足が起こり、その酸素不足を解消しようと頻回に覚醒反応が生じる結果として、睡眠時間を十分に確保していても睡眠不足となるのです。
睡眠時無呼吸が続くと、高血圧などの心血管系疾患だけでなく、2型糖尿病などの生活習慣病、なにより、日中の集中力低下にともなうミスが生じやすくなります。2)
睡眠時無呼吸症候群は、寝ている本人が気づきにくいという点があります。そのため、家族からの指摘がきっかけとなることもあります。
☑毎晩のように大きないびきをかく
☑寝ている間に呼吸が止まっていると言われる
☑朝起きた時に口や喉が渇いている
☑起床時に頭痛がある
☑日中に強い眠気を感じる
☑疲労感が続いている
☑高血圧を指摘される
これらの症状があります。
とくに、「大きないびき」「睡眠中の呼吸停止」「日中の強い眠気」がある場合には、睡眠時無呼吸症候群の可能性があるため、医療機関への相談がすすめられます。
いびきは誰にでも起こることがありますが、毎晩のように大きないびきが続いたり、呼吸が止まった後に、大きないびきが出たりする場合には注意が必要です。
睡眠時無呼吸が続くと、睡眠時に何度も覚醒が起き、十分な睡眠時間を確保していても睡眠不足な状態になることがあります。その結果、日中の集中力低下にともなうミスが生じやすくなります。また、高血圧などの心血管系疾(PSG)などがあります。
検査結果や症状に応じてCPAP(持続陽圧呼吸療法)や口腔内装置などの治療が検討されます。1)4)
ここまでで、もし当てはまりそうだなと少しでも感じたら、自己判断ではなく医療機関に相談することが選択肢となります。
上記の症状の中で「日中に強い眠気」を生じることは、不眠の方が悩むものの一つでもあります。
これを「ナルコレプシー」と呼びます。
ナルコレプシーは脳を覚醒させる機能が低下するため眠気が出る病気の代表が、過眠症です。夜に十分な睡眠をとっていても昼間に眠気に襲われ、居眠りしてしまいます。ナルコレプシーは、目を覚まし続ける役割を持っているオレキシンと呼ばれる神経伝達物質を作り出すことができなくなることによって起こります。5)
オレキシンは、主に脳の視床下部で作られる神経伝達物質であり、私達が覚醒状態を維持するための働きがあります。さらに、覚醒状態とREM睡眠の切り替えを安定させる働きもあります。ナルコレプシーでは、オレキシンを作る神経細胞が選択的に失われることで知られており、結果として、強い日中の眠気や突然眠るような睡眠発作などが起こると考えられています。
ナルコレプシーの特徴的な症状のひとつである「情動脱力発作」もオレキシンの機能低下と関係しています。
笑う、驚くなどの強い感情が生じたときに、突然、顔や首、腕などの力が抜けることがあります。これは、通常はREM睡眠中に起こる筋緊張の低下が覚醒中にも現れる現象と考えられています。7)
国立精神・神経医療調研究センターでは、ナルコレプシーは中枢性過眠症のひとつとされ、短時間の居眠りの後に比較的すっきり目覚めることも特徴です。不眠とは、単に眠れないという症状だけではないということが分かります。
睡眠時無呼吸症候群そのものの診断や治療は、医療機関で行われます。
そのため、
「寝ている間に呼吸が止まっている」「毎晩大きないびきをかく」「日中の眠気が強く、仕事や運転に支障が出る」
などの症状がある場合には、まず医療機関への相談をお勧めします。
一方で、不眠に関連する悩みとして
「朝起きたら首や肩がつらい」
「身体の緊張が気になる」
「寝起きに身体が痛い」
「姿勢や枕の高さが合わないきがする」
など、身体の不調について気になる方も多くいらっしゃるかもしれません。
当院では、まず現在のお身体の状態や、どのような不調がいつから出ているかなどをお伺いします。
先ほど申し上げた通り、睡眠時無呼吸症候群自体の診断や治療は医療機関が選択肢となりますが、そのうえで、当院で対応可能なことはしっかりとお伝えして上で不眠にお身体のメンテナンスやケアは提供させていただきます。
「整骨院で睡眠時無呼吸症候群が治療できる」という事ではありませんので、その認識におきましては注意してください。必要に応じて、医療機関の受診をご案内することも含めて、その方の状態や求めていることに合わせた対応を考える事を大切にしています。
「いびきはよくするから大丈夫」「最近疲れているだけだから」と自己判断せず、気になる症状やいつもより注意力が落ちているな。などがある場合は医療機関への相談を検討してみてください。
そのうえで、不眠に伴う首や肩の不調、身体の緊張、姿勢などについて気になることやケアをしていきたいということがあれば、整骨院でご相談いただけます。
当院では、睡眠の質の向上、自律神経の乱れなどに着目した整体施術、鍼灸、頭の緊張を取り除きリラックス交換も期待できるドライヘッドセラピーなど、その方に合わせた施術内容がございます。
不眠に関して、どこに相談したらいいかわからない、迷っている段階でも、まずはお気軽にご相談ください。
〈引用・参考文献〉
・1)Medical Practice 2017年2月号(文光堂)
・2)国立精神、神経医療研究センター精神保健研究所 睡眠・覚醒障害研究部「睡眠関連呼吸障害」
・3)厚生労働省「睡眠時無呼吸症候群/SAS」
・4)日本呼吸器学会「睡眠時無呼吸症候群(SAS)の診療ガイドライン2020」
・5)過眠症(ナルコレプシー、特発性過眠症)
・6)国立精神・神経医療研究センター「中枢性過眠症」
・7)西野精治「ナルコレプシーの病態と自己免疫性疾患-精神疾患研究における意義-」精神神経学雑誌 121:637-653,2019.