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2026 8月の記事一覧
この度はこのブログをお読みいただきありがとうございます。佐倉市ユーカリが丘のセドナ整骨院・鍼灸院・カイロプラクティック 柔道整復師の河田です。
これを見てくださっている皆さんは、もしかしたらどこかしら「痛み」を感じたり、お身体の不調でお悩みではないでしょうか?なぜ、人は痛みを感じるのでしょうか。またそれが続くことによるメンタルへの影響も必ずと言っていいほど感じたこともあるのではないでしょうか。「痛み」について理解することで自分の身体に何が起きているのか。これを知ることで今まで悩んでいたご自身のお身体についてより一層向き合えると思います。ぜひ、自分のお身体を守るためにも、少し難しい話にはなるかと思いますが最後までお読みいただけると幸いです。
国際疼痛学会(IASP)では、以下のように痛みを定義しています。
「実際の組織損傷もしくは組織損傷が起こりうる状態に付随する、あるいはそれに似た感覚かつ情動の不快な体験(2020年に改訂)」としています。
少し難しい表現ですが、ここで知っておいていただきたいことは「痛み=身体が傷ついている」わけではないという事です。
例えば、転んで膝をぶつけたり、足首を捻ったりした直後に感じる痛みは、身体に起きた異常を知らせ、それ以上の負担から身を守るための大切な役割を持っています。一方で痛みが長く続いている場合には、必ずしも組織の損傷だけで痛みの強さを表しているわけではありません。
痛みは身体から入ってくる情報だけで決まるものではなく、脳や神経系での情報処理、過去の経験、ストレス、不安、睡眠など、さまざまな要因の影響を受ける「体験」なのです。
では、私たちの身体はどのような仕組みで「痛い」と感じるのでしょうか。次に身体で受けた刺激がどのように脳へ伝わり「痛み」と認識するのかを見ていきます。
例えば、料理中に誤って熱い鍋に触れてしまった場面を想像しましょう。皮膚には、身体にとって危険となる可能性のある刺激を感知する『侵害受容器』という仕組みがあります。熱い鍋や圧力などの刺激が加わると、その情報は末梢神経を通って脊髄へ伝えられ、さらに脳へと送られていきます。ここで大事なことは、身体から脳へ「痛み」そのものが運ばれているわけではないということです。
もう少し詳しく、身体から入った情報が脳内でどのように処理されるのかを見てみましょう。
身体に強い刺激が加わると、侵害受容器がその刺激を感知し、末梢神経を通って脊髄へ情報が伝えられます。その情報は脊髄の「後角」と呼ばれる場所を経由して脳へ向かい、まず視床などへ伝えられます。そして、そこから脳のさまざまな領域へ情報が送られます。例えば、一次体性感覚野では「身体のどのあたりで、どのような刺激が起きているのか」といった情報の処理に関わります。一方、前帯状皮質や扁桃体などは、痛みに伴う不快感や感情との関係があり、さらに前頭前皮質は、痛みに対する注意や評価などにも関与しています。このように、身体から入った情報は脳の一か所だけで処理されているわけではありません。複数の脳領域が関わり合うことで、私たちは最終的に「痛い」という体験をしています。
侵害刺激 → 侵害受容器 → 末梢神経 → 脊髄後角 → 視床など → 複数の脳領域 →「痛い」という体験
つまり、「痛み」とは単に「身体のどこかが傷ついている」という物理的な問題だけでなく、身体から送られてきた情報を脳が処理し、感覚や感情、過去の経験などの様々な要素が組み合わさって生じる複雑な体験なのです。
痛みとは、「感覚」と「情動」の両方が関係する、一人ひとり異なる体験です。だからこそ私たちは、施術において「痛みが出ている場所(患部)」だけを見るのではなく、その痛みを抱えている「人」を診ることを大切にしています。「なぜ痛みが出たのか」「その痛みによって、今どんなことに困っているのか」
身体の状態だけでなく、生活やお悩み、言葉にも耳を傾けながら、患者様との共通の理解を深めるためのコミュニケーションを大切にしながら施術を行わせていただきます。
今のあなたのお悩みをどんなことでも構いませんので是非、お聞かせくださいね。ご相談だけでも受け付けております!
次回も「痛み」をテーマにもう少し深掘ってお伝えしていきたいと思います。ご覧いただきありがとうございました。
セドナ整骨院・鍼灸院・カイロプラクティック ユーカリが丘本院 河田
【参考文献】
・国際疼痛学会(IASP)『痛みの定義(2020年改訂)』
・「東洋医学はなぜ効くのか」著:山本高穂、大野智
・「『痛み』とは何か」著:牛田享宏