- Blog記事一覧 -花粉症の整体的アプローチ:自然な改善を目指して
春の訪れとともに多くの人を悩ませる「花粉症」。目のかゆみ、鼻水、くしゃみ、喉の違和感……。これらの不快な症状は、日常生活の質を大きく下げてしまいます。一般的には薬やマスクなどで対処されることが多いですが、近年注目されているのが整体による花粉症の改善です。今回は、花粉症の原因と整体でのアプローチ方法、そして自宅でできるケアについてご紹介します。
花粉症は、スギやヒノキなどの花粉が体内に入った際に、免疫システムが過剰反応を起こしてしまうアレルギー性疾患です。本来、花粉は体にとって害のあるものではありませんが、免疫の過敏な反応によって、以下のような症状が引き起こされます。
~主な症状~
• くしゃみの連発
• 鼻水、鼻づまり
• 目のかゆみ、充血
• 喉の違和感
• 倦怠感、集中力の低下
• 肌荒れや頭痛
このような症状は、花粉が飛散する数ヶ月の間、続いてしまうため、多くの人が薬に頼る日々を送っています。
整体では、花粉症の根本的な原因を自律神経の乱れや体の歪みにあると考えます。人の体は、常に自律神経の働きによって内臓機能や免疫バランスが保たれています。しかし、生活習慣の乱れやストレス、姿勢の悪化により、交感神経と副交感神経のバランスが崩れてしまうと、免疫が過剰に働き、花粉に対しても過敏に反応してしまうのです。
また、首や背中、肩甲骨まわりの筋肉が緊張すると、リンパや血流の流れが悪くなり、老廃物やアレルゲンの排出がスムーズにいかなくなります。これも、症状を悪化させる一因です。
整体では、以下のような施術を通じて花粉症の緩和を目指します。
・自律神経の調整
背骨や首の歪みを整えることで、神経の伝達がスムーズになり、自律神経のバランスが改善されます。特に頸椎(けいつい)と胸椎(きょうつい)の調整は、自律神経に強く影響を与えるため、花粉症にお悩みの方には重要なポイントです。
・胸郭の可動域改善
胸郭(肋骨まわり)の動きが悪くなると、呼吸が浅くなり、酸素供給が不十分になります。これは自律神経を乱す要因になるため、肋骨や横隔膜周囲の筋肉を緩め、深く呼吸できる体づくりを目指します。
・リンパ・血流の促進
首や脇のリンパ節周辺の筋肉をほぐすことで、老廃物の排出やアレルゲンの解毒がスムーズになります。特に鎖骨下リンパ節や耳下腺周辺は重点的にケアしたいポイントです。
・骨盤の調整
意外に思われるかもしれませんが、骨盤の歪みは全身のバランスに大きく影響します。骨盤を正すことで、血流・リンパの流れ、自律神経の働きが安定し、体質改善につながります。
~自宅でできる花粉症対策~
整体に通う時間が取れない方のために、自宅でできるセルフケアもご紹介します。
1・首まわりの温め
蒸しタオルや温熱グッズで首を温めることで、副交感神経が優位になり、過敏な免疫反応を抑えることができます。
2・胸を開くストレッチ
毎朝、胸を大きく開くストレッチを数分行うことで、呼吸がしっかりと吸えるようになり、自律神経が整いやすくなります。
3・みぞおちを温める
みぞおちは鳩尾(きゅうび)という経穴(ツボ)があります。この経穴を温めることで、交感神経が優位だったものが副交感神経を優位にさせ、バランスを整えます。
4・深呼吸の習慣化
一日数回、意識して深呼吸を行うことで、自律神経のバランスが整い、花粉症の症状が緩和しやすくなります。
花粉症は「一生付き合うもの」と考えている方も多いかもしれません。しかし、体の内側から整えていくことで、症状が年々軽くなっていくケースは少なくありません。整体は即効性があるわけではありませんが、体質改善を目的とした、根本的なアプローチが可能です。
つらい症状にお悩みの方は、ぜひ一度、整体的なアプローチを取り入れてみてはいかがでしょうか?