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テニス肘(上腕骨外側上顆炎)とは?

2025.10.06 | Category: おすすめ,はり師・きゅう師,健康,整体,柔道整復師,鍼灸

こんにちは!セドナ整骨院の宮崎です。季節の変わり目ですが皆さんいかがお過ごしでしょうか?涼しくなってきて外でも運動がしやすい気温になってきましたね。今回は当院にも多くご相談いただく「テニス肘」についてご紹介したいと思います!

「テニス肘」と聞くと、テニスをしている人だけがなるものと思われがちですが、実際には日常生活の中でも多く見られる症状です。正式には「上腕骨外側上顆炎(じょうわんこつがいそくじょうかえん)」と呼ばれ、肘の外側にある骨の出っ張り部分に炎症が起こることで痛みが出る疾患です。

この部分には手首や指を動かすための筋肉がついており、繰り返しの動作や過度な負担によって筋肉や腱が引っ張られ、骨との付着部に炎症が生じます。

テニスのバックハンド動作で痛めることが多いことから「テニス肘」と呼ばれていますが、実際にはテニスをしていない方にも多く見られます。家事やパソコン作業、重い荷物を持つ動作など、日常生活の中の“手を使う動き”が原因になることも珍しくありません。

テニス肘の主な症状

テニス肘の特徴的な症状は、肘の外側の痛みです。初期では違和感程度ですが、進行すると以下のような動作で強い痛みを感じるようになります。

• タオルを絞る
• ドアノブを回す
• フライパンを持ち上げる
• ペットボトルのキャップを開ける
• パソコンのマウスを操作する

これらはすべて「手首を反らす」「ひねる」といった動作で、肘の外側にある筋肉群が働くため、痛みが出やすくなります。
痛みが強くなると、何もしていない時でもズキズキとした痛みを感じたり、腕に力が入りにくくなったりすることもあります。

テニス肘の原因

テニス肘の原因は、手首や指を伸ばす筋肉への使いすぎによる負担です。
特に前腕の筋肉(伸筋群)が硬くなると、肘の外側にある腱の付着部が引っ張られ続け、炎症を起こします。

また、加齢による筋肉や腱の柔軟性の低下も一因です。
30代後半〜50代の方に多く見られ、スポーツだけでなく、家事・育児・デスクワークなどでも発症します。

とくに女性では、掃除や洗濯などの繰り返し動作、料理中に鍋を持つ動作など、無意識に腕を使いすぎてしまうことがあります。
その結果、筋肉の緊張が続き、痛みを引き起こすケースが多く見られます。

テニス肘の理学検査と判断

いくつかの理学検査でテニス肘の可能性を判断します。
代表的なものとして、トムソンテスト中指伸展テストがあります。

• トムソンテスト:肘を伸ばした状態で手首を反らすように力を入れると、肘の外側に痛みが出ます。
• 中指伸展テスト:中指を上に押し上げるように抵抗をかけると痛みが出る場合、テニス肘の可能性があります。

これらの検査で症状の再現があれば、肘の外側にある伸筋群に過剰な負担がかかっていて症状がでているかもしれません。

セドナ整骨院での施術内容

当院では、まず炎症や筋肉の状態を確認したうえで、負担を取り除くことを目的とした施術を行います。

① 炎症の緩和

痛みの強い時期には、まず患部の安静を確保し、炎症を落ち着かせることが大切です。
無理にストレッチを行うと悪化することがあるため、施術者の判断のもとで適切な刺激量に調整します。

② 筋緊張の緩和

前腕の筋肉が硬くなると、肘の外側に常に引っ張りストレスがかかります。
当院では、前腕の筋肉を手技療法で緩め、筋肉と腱の柔軟性を取り戻します。
また、メディセルなどの機器を使用して筋膜を整えることで、血流を促進し、自然治癒力を高めます。

③ 肘・肩・手首のバランス調整

肘の痛みは、手首や肩の動きの悪さから影響を受けることがあります。
肘だけでなく、腕全体の動きを整えることで再発を防ぎ、スムーズな使い方ができるようにします。

④ テーピング・サポーターの使用

痛みが強い場合や仕事で手を使わなければならない場合には、テーピングや専用サポーターで肘を保護します。
これにより、日常生活の中での負担を減らし、回復を早めることができます。

日常生活での注意点

テニス肘の改善には、日常生活での使い方を見直すことも重要です。

• 重いものを持つときは、手のひらを上にして持つ(手の甲を上にすると痛みが出やすい)
• 作業の合間に前腕のストレッチを取り入れる
• 痛みがあるときは無理をせず安静を保つ
• 冷やしすぎず、血流を保つよう意識する

これらを続けることで、肘への負担を軽減し、再発を防ぐことができます。

回復の目安と再発予防

症状の程度によって個人差はありますが、軽度であれば数週間、慢性的な場合は数ヶ月かけて改善していきます。
痛みがなくなっても、再発を防ぐためには筋肉の柔軟性と正しい使い方の維持が欠かせません。

整骨院での施術と併せて、自宅でのストレッチや軽い運動を続けることで、再発のリスクを減らすことができます。

まとめ

テニス肘は、スポーツだけでなく日常生活でも多く見られる症状です。
手首や肘を使う動作の積み重ねで起こるため、誰にでも起こり得る身近な疾患といえます。

痛みを我慢して使い続けると、回復までに時間がかかってしまうことがあります。
肘や腕に違和感を感じた際は、早めに整骨院でご相談ください。

当院では、症状の状態を丁寧に確認し、一人ひとりの生活スタイルに合わせた施術を行っています。
肘の痛みを改善し、快適に日常生活を送れるよう全力でサポートいたします。


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