





- Blog記事一覧 -成長期に多いかかとの痛み「シーバー病」について 〜原因と対策法〜
こんにちは!セドナ整骨院の宮崎です。成長期の疾患2回目は「シーバー病」についてです!
お子さんがスポーツをしていて、「かかとが痛い」と言い出したことはありませんか?
特にサッカーやバスケットボールをしている小学生・中学生で多く見られるのがシーバー病(踵骨骨端症・踵骨骨端炎)です。
この病気は成長期特有のものであり、本人はもちろん、保護者の方にとっても「どれくらい運動を続けていいのか」「治るのにどれくらいかかるのか」と不安になりやすいものです。今回は、シーバー病の原因と対策法について、わかりやすく解説していきます。
シーバー病は、成長期のかかとの後ろ側(骨端軟骨部)に炎症が起きることで痛みを感じる疾患です。成長期の骨はまだ完全に固まっておらず、柔らかい部分が存在します。この部分は外からの負担に弱く、繰り返しのジャンプやランニングによって炎症が起こりやすいのです。
特に8〜14歳前後の子どもに多く、サッカーや陸上、バスケットボール、バレーボールなど、走ったり跳んだりするスポーツをする子どもに発症しやすいとされています。両足に痛みが出る場合もあり、「成長期だから仕方ない」と放置すると長引いてしまうこともあります。
シーバー病の症状はシンプルですが、生活や練習に大きく影響を与えます。
「運動中に痛みが出て、休むと治る」のを繰り返すケースが多く見られます。
シーバー病が起こる理由は大きく以下の4つがあげられます。
・骨端軟骨への負担
成長期の踵骨には柔らかい骨端軟骨があります。ここにアキレス腱が強く引っ張る力が加わると炎症が生じます。
・アキレス腱とふくらはぎの筋肉の影響
ふくらはぎの筋肉(腓腹筋・ヒラメ筋)は、アキレス腱を介して踵の骨に付着しています。この筋肉が硬くなると骨端軟骨部への牽引力が強まり、炎症を起こしやすくなります。
・運動の繰り返し
サッカーのシュート動作やバスケットボールのジャンプなど、繰り返しの動作によって骨端軟骨部にストレスがかかります。
・靴や練習環境
クッション性の少ない靴や、硬い地面での練習はかかとへの衝撃を強めます。
「成長が終われば自然に治る」と言われることもありますが、痛みを我慢しながら運動を続けると長期間症状が残ることがあります。また、痛みをかばった歩き方を続けると、膝や腰など他の部位にも負担がかかってしまうため、早めのケアが重要です。
整骨院では、シーバー病に対して以下のような施術を行います。
・手技療法:ふくらはぎの筋肉の緊張を和らげ、アキレス腱の引っ張りを軽減します。
・ストレッチ指導:自宅で安全にできるストレッチ方法をお伝えします。
・テーピング:運動時にかかとへの負担を軽減するサポートが可能です。
・姿勢や動作の改善:走り方やジャンプの仕方を見直すことで再発予防につなげます。
・生活指導:靴の選び方や練習後のケア方法などを一緒に考えていきます。
シーバー病は、成長期にスポーツを頑張る子どもにとって身近なかかとのトラブルです。
・発症しやすいのは8〜14歳の成長期
・主な原因は骨端軟骨への繰り返しの負担
・対策は運動量の調整・アイシング・ストレッチ・靴の工夫
・整骨院では施術・セルフケア指導・生活アドバイスを行える
成長が終われば自然に軽快することも多いですが、だからといって放置せず、痛みがある時期にはしっかりとしたケアを行うことが大切です。
当院でも、一人ひとりの症状や生活スタイルに合わせた対応をしています。お子さまの「かかとの痛み」でお困りの際は、どうぞお気軽にご相談ください。