- Blog記事一覧 -津液の概念

津液の概念

2018.09.15 | Category: 東洋医学

こんにちは!セドナ整骨院の清田です。

 

今回は『津液』について説明します。

 

 

津液とは、のことであり、

血以外のすべての体液のことを指します。

 

『津』とは陽性の水分をいい、

澄んで粘りがなくサラサラしており、

体表部を潤します。

 

これらは体温調節に関連しており、

体内の余分な熱を、汗や尿として

体外に排出する働きをもちます。

 

一方、『』は津よりも重濁で粘性な液体で、

体内をゆっくりと流れています。

髄や骨を潤し、体表部では

目、鼻、口などの粘膜に潤いを与えます。

 

 

津液の材料となる素材は飲食物で、

脾胃で水穀の精微が生成される際に、

水穀から分離された水分が津液となります。

 

 

 

津液の重要な作用は、全身を潤すことです。

津液が身体を流れることで臓腑を滋潤し、

骨髄や関節に入ると関節をなめらかに、

また体表にあらわれると、

髪や肌をつややかにします。

 

津液も血と同じく、気の推動作用によって

流れが促進されています。

そのため、身体のすみずみまで

循環されています。

 

 

津液がすみずみまで行き渡っているため、

身体の組織は乾燥せずに保たれています。

 

最終的には腎へ行き、老廃物を含んだ

津液は汗や尿となって排泄され、

きれいな津液は再利用されます。

 

 

また、汗・鼻水・涙・よだれ・唾は、

津液の代謝物で五液といいます。

 

汗は心の液、鼻水は肺の液、

涙は肝の液、よだれは脾の液、

唾は腎の液といわれ、

それぞれの関連五臓の作用のもとで

津液から生成されます。

 

 

なお、血ほどではありませんが、

津液にも栄養分があり、

血の働きを補完します。

 

津液と血はどちらも水穀の精微から

気化され、身体を滋養、滋潤させる

働きをもっているため、

津血同源ともいわれます。

 

その生理上、津液が不足すれば

血も消耗され、逆に血を補充すれば

津液も補充することができます。

 

 

津液は身体を潤すだけでなく、

汗や鼻水などの五液の生成や、

体温調節などにも関わるので

身体にとって重要なものです。

 

 

 

次回は『』について説明します。


当院のスケジュール

アクセス情報

所在地

〒285-0858
千葉県佐倉市ユーカリが丘4-3 ユーカリが丘・ジョイナード1F

休診日

水曜日・祝祭日

ご予約について

予約優先制

駐車場

無料立体駐車場あり