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自律神経のお話

2021.01.14 | Category: アロマトリートメント,セドナ整骨院,整体,未分類,自律神経失調症,鍼灸

皆さん、こんにちは。

一月に入り寒さも一段と増していますがいかがお過ごしでしょうか?寒い日が続いている冬は特に自律神経が乱れやすい時期でもあります。この記事を読んで自律神経とはどのようなものなのか少しでも知って頂けるとどのように対策していけば良いのかという所に繋がりますのでぜひ、最後までお読みください!!

今年一年は新型コロナウイルスが猛威を振るうなか、振り回された一年だったのではないでしょうか?“外出できなくなり運動する機会が減った”、“テレワークの普及で首や肩がこりやすくなった”など…。さまざまなストレスを受けやすくなった今の世の中だと思います。実際にも、自律神経症状でお悩みの患者様も当院では増えました。自律神経について知っていただき、皆さまの健康のサポートとして、お役に立てれば幸いです。

それでは、まずよく聞く【自律神経】とは何か?「原因がよくわからないけどなんだか身体がだるい…」「ストレスが溜まってくると身体に不調が起こる」など想像するのではないでしょうか?ざっくりとそのようなイメージを持っている人は多いと思います。自律神経について、次に説明していきます。

◎自律神経について知る!

【自律神経とは】

私たちの身体は、外部の環境に適応するために、体温や血圧を一定に維持することで心臓を休みなく動かしながら生命活動を続けています。ですから、眠っていてもこれらの活動は維持して続けていられるのです。私たちがこういった活動が出来ていられるのは体に「ホメオスターシス」(生体の恒常性を維持する機能)という力が働いているからです。この、ホメオスターシスを維持するために、全身のコントロールを行っているのが「自律神経」です。自律神経とは、人間の意思とはかかわりなく活動するために「植物神経」ともいわれています。意思によって動かすことのできる「動物神経」といわれ区別されています。

自律神経には、交感神経副交感神経という2つの神経が存在し、これらの神経がバランスよく働いてくれることによって私たちは健康を保つことが出来るのです。

交感神経は、「活動する神経」といわれ、脳や身体を活発に動かすことや、緊張したりするときに優位に働きます。

副交感神経は、「休む神経」といわれ、脳や身体を休めたり、内臓を動かしたり、病気やお怪我を治したりするときに優位に働きます。身体をスムーズに働かせるために、この2つの神経はお互いにバランスを取り合っているということになります。一般的に私たちは朝に起きて夜に眠りますよね。主に起きているときには交感神経が優位に働き、眠っているときには副交感神経が優位に働きます。皆さん、風邪をひいたときはとにかくたくさん寝て治していませんでしたか?実はこれにも明確な理由があって、これは眠ることで副交感神経がたくさん働くからなのです。なお、副交感神経は消化器系の活動や消化液の分泌をコントロールしているので、緊張により交感神経が優位になりすぎ、副交感神経が抑えられると「食事ものどを通らない」といった状態になります。

この交感神経と副交感神経のはたらきのバランスが崩れることによって自律神経のリズムが乱れ、いわゆる「自律神経失調症」と呼ばれるものになってしまうのです。健康で元気な人というのは、この交感神経も副交感神経もよくはたらいている人なのです。

【交感神経・副交感神経のはたらき】

では続いて、交感神経と副交感神経がそれぞれ体の中でどのようにはたらいているのか見ていきましょう。

 交感神経副交感神経
精神活動促進・活発休息
瞳孔拡大する縮小する
皮膚発汗・鳥肌をたてる乾燥する
呼吸激しくなる緩やかになる
心筋・心拍数・血圧収縮・増加・上昇弛緩・現象・下降
消化器・消化液の分泌抑制する促進する
膀胱尿をためる排尿する
生殖器射精・子宮の収縮、排卵の促進勃起・子宮の弛緩
ホルモン分泌促進する安定する
血糖・血中脂質上昇する安定する

以上のように、各臓器が反対のはたらきをすることでお互いにリズムを取り合っているのです。

【感情の変化と自律神経のはたらき】

  • 交感神経が過度に興奮する場合:突然の恐怖、驚き、激しい怒り
  • 交感神経と副交感神経がバランスよくはたらく場合:平安、安心
  • 交感神経と副交感神経の両方がバラバラに興奮する場合:緊張、持続的な不安、怒り、興奮
  • 交感神経と副交感神経の両方のはたらきが抑制される場合:失望、抑うつ、悲哀、憂愁、疲弊状態

といった状態になります。すこしの表情による違いからも自律神経がどのようなバランスなのかおおよそ分かるということになります。

【自律神経と脳の関係】

[自律神経に作用する大脳の働きについて]

自律神経と脳は密接に関係しています。まずは脳の構造を見ていきましょう。内側から、視床下部・大脳辺縁系・大脳皮質という構造になっています。

自律神経の中枢は、視床下部にあたります。脳の役割について解説していきますと、人間の高度な精神活動はいちばん外側にある大脳皮質が行なっています。

その下の大脳辺縁系は、感情(喜怒哀楽)、食欲、性欲、睡眠欲、集団欲(同種の仲間と集団を作りたいと思う欲求)など、動物として欠かせない本能的な欲求を生み出すところになります。

大脳辺縁系で出された欲求は、視床下部から自律神経に伝達し、最終的には循環器や消火器、呼吸器などに到達します。

[欲求を抑えられると自律神経のリズムが狂う]

ヒトは大脳皮質のはたらきによって、物事を考えたり、感動したり、記憶を蓄積して将来に起こることに備えたりすることが可能です。これらの能力は、他の動物にはありませんが、同時に、自分の本能的な欲求まで制御することになってしまいます。そして、「眠りたい」、「食べたい」、「愛し合いたい」などの本能的な欲求や、喜怒哀楽の感情を押さえ込んでいるうちに、大脳皮質と大脳辺縁系、視床下部のあいだのコミュニケーションが乱されます。結果として、本来であれば充分にはたらくはずだった自律神経のリズムが乱されることになるのです。

[ストレスによる臓器への影響とは?]

条件反射を作りやすい臓器は、ストレスによる影響を受けやすいとされています。

「条件反射」に関する話で、ロシアのパブロフの犬の実験は聞いたことがありますか?これは、食事の時間になると、いつもベルの音を聞かされていた犬は、その音を聴いただけでご飯の時間だと認識しヨダレを垂らす、というものです。

この反射は、大脳皮質でつくられるのです。大脳皮質でも、食欲に反応する部位と、音に反応する部位はそれぞれ別のところに存在します、しかし、同時に2つの部位に刺激をあたえていると、それぞれが反応しあって、音を聴いただけで食事の中枢も刺激を受けるようになります。例えば、飛行機事故のニュースを見た人が、飛行機に乗ることを考えただけで心臓がどきどきしたり心臓神経症を起こしたりするケースが見られますが、それもこの「条件反射」の1つになります。

特に、心臓の鼓動や官官の拡張・収縮、消化器系の運動、呼吸のリズムなどは条件反射の結果形成されやすい身体の反応です。不安なことがあるときに心臓がどきどきしたり、呼吸が急に激しくなる、胃が痛くなったり便秘や下痢になったりするのは、大脳皮質が介した条件反射がはたらいているからなのです。

[慢性的なストレスを感じやすい性格]

慢性的なストレスを感じている人の性格には共通点があります。“とても几帳面”、“とても神経質”、“無理をしてしまう、“”自己犠牲心が強い”、“完全欲を持っている(完璧主義)”、などの特性があります。

反対に、ストレスをあまり感じることの少ない人には、“他人の評価があまり気にならない”、“あまり悩まない”、“自由に感情表現することができる”といった特性がみられます。

■現代社会はたくさんのストレスがあふれている!?

健康を損ねてしまう一番の原因として、昔は外傷や感染症などの外的な要因によるものが中心とされてきました。ところが、高度成長期からバブル崩壊を経て世の中が合理化・スピード化されることによって、外的な要因よりも内的な要因が重要視されるようになり、「心理的ストレス」が大きく関係しているとして、注目されるようになったのです。事実、大学病院の内科を受診する患者さんの約40パーセントはストレスがからんでいる身体の病気(心身症)とみられています。

複雑かつスピード化されている現代社会は、朝早く起きて、夜になったら寝るという、本来の生活サイクルに合わせて動くことが困難になっています。不況による倒産、対人関係のトラブルなど多くのストレスにさらされ、交感神経ばかりが絶えず緊張していなければならない状況に置かれています。このように副交感神経の出番が少なく、交感神経ばかりが優位にはたらくと身体のあらゆるところに不調が出始めてきます。

■なぜ自律神経失調症になるのか?

◎自律神経失調症とは?

自律神経失調症とは、特定の疾患名を指すものではなく、交感神経と副交感神経のバランスがさまざまな原因により崩れてしまった状態を意味するものとなります。自律神経はいろいろな要因が重なってバランスが崩れ、乱れてしまいます。その原因をいくつか上げていきます。

自律神経の乱れの原因となる「ストレス」

「ストレス」という言葉自体、もともとは機械工学の用語で使われていたものであり、「物体のゆがんだ状態」を意味します。ボールに圧をかけるとそのボールは歪みが生じます。そのように、ストレスとは外からの刺激により心や身体がゆがんだ状態のことをいいます。

ストレスが続くと人間の身体はどのように反応するのでしょうか?ボールに圧をかけると反発力が加わり、跳ね返そうとするように、人間の身体もストレスに対して抵抗をしますが、このような時期に「肩こり」「筋肉痛」「眼精疲労」「手足の冷え」「めまい・立ちくらみ」などのストレスの初期症状が起こります。

さらに圧が加わるとボールはへこみますが、空気圧によってかろうじて持ちこたえます。しかし、さらに持続的な圧力が加わるとそのボールはへこんだまま、弾力性がすべて損なわれます。こうなった時の人間の身体は、「疲れやすい」「疲れが取れない」「眠れない」「腹痛・下痢・便秘」「イライラしやすい」などといった。日常生活に支障をきたす症状があらわれてきます。

◎ストレスの分類

ストレスは皆同じように感じるのではなく、人によって感じ方が違うのです。それは、ある人にとっては悪いストレスだとしても別の人にとってはそれが良いストレスになることがあります。それにその人には50ぐらいに感じるストレスは別の人は200にも感じてしまうこともあるのです。ストレスには大きく分けて3つの時期があります。(ハンス・セリエの学説より)

  • 警告反応期(アラーム)

 ストレスに対しての防御反応としてカテコールアミン(アドレナリン、ノルアドレナリン)、副腎皮質ホルモンが分泌される時期

  • 抵抗期(レジスタンス)

 ストレスに対して、かろうじてバランスを保っている時期

  • 疲憊期(イグゾースト)

 適応状態を維持することが困難になり、ボロボロになった状態

◎ストレスの種類

精神的ストレス:人間関係、仕事や責任に対する負担、不安など

身体的ストレス:身体の歪み、ケガや病気、睡眠不足、不規則な生活など

科学的ストレス:薬、化学物質、辛い・甘い食べ物など

環境的ストレス:温度、湿度、気圧など

これら4つのストレスが、自律神経の乱れを引き起こし身体への不調がおこってしまうのです。

■自律神経失調が引き起こす「カラダの異常」とは?

ストレスによって自律神経のリズムに変調をきたすことで起こる「自律神経失調症」になると、身体のあらゆるところに不調が起こることは上記でお伝えしました。ではどのような症状が起こるのでしょうか?

【各臓器に起こる自律神経失調症】

全身微熱、だるさ、倦怠感、不眠
神経片頭痛、筋緊張性頭痛、めまい、立ちくらみ、乗り物酔い
眼精疲労、まぶたのけいれん、目の乾燥(ドライアイ)
耳閉、耳鳴り
のどのどの異物感
循環器高血圧、低血圧、レイノー病(手や足の冷感、蒼白)、不整脈、頻脈、胸痛
呼吸器過換気症候群(息を吸う量が多すぎて呼吸が苦しい)
皮膚多汗、円形脱毛症、かゆみ、じんましん
筋肉肩こり、腰痛、筋肉痛
手が震えて文字がうまく書けない
消化器慢性胃炎、過敏性腸症候群、おなかの張り、神経性嘔吐、食欲不振、過食
泌尿器神経性頻尿、尿失禁、残尿感
生殖器月経前の不調、月経痛、産後のうつ、更年期障害、性機能不全

頭痛がすると思うと、おなかの調子も悪い、夜になると眠れない、身体全体がだるい、など、自律神経失調になるといくつもの症状を抱えます。これは、自律神経が全身にくまなく張り巡らされているため、1部分が不調をきたすと一見関連性のないほかの臓器にも影響が出てくるのです。

当院の患者様でも、「身体がだるい」というお悩みでご来院される人も非常におおく見られます。「だるい」「すっきりしない」「やる気が出ない」などの症状が、少しの睡眠や休暇ぐらいでは改善できないぐらい日常生活に支障をきたしていることがあります。しかし人間は、今現在抱えている全てのストレスをすべての症状として受けてしまうと潰れてしまいます。心や体に溜まったストレスを知性で押さえ込んでいるうちにやがて、身体の疲れや痛みの感覚を無くしたり、ストレスをストレスと感じなくなることがあります。よって、心や体の変化に無自覚になっていることもあるのです。

■当院で行う自律神経症状に対するアプローチ

当院ではまず、緊張した心と身体を緩めてあげるため、マッサージや温熱を行います。長い時間、精神的・肉体的な緊張が続くと全身の筋肉はとても強く凝り固まってしまいます。それにより、頭痛や肩こり、腰痛として現れ、やがてめまいや立ちくらみの原因になります。低周波や赤外線を使った電気療法、温熱療法や全身のマッサージ、東洋医学の陰陽五行説オイルトリートメントなど、様々な方法でアプローチします。体を温めたり、マッサージをすることによって、筋肉の緊張や精神の緊張がほぐれていくことで、頑固な疲労や不眠、イライラ、情緒の不安定などが改善されます。そして、肉体的ストレスとなる全身の歪み等にたいしてはカイロプラクティックに自律神経機能を促進させる自律神経療法(頭蓋骨仙骨療法、内臓調整)などにより、全身の骨格をきれいに整え、神経伝達を改善させ、身体の治癒力を上げていきます。また、東洋医学の自律神経鍼灸治療は髪の毛ほどの細い鍼を用いて経穴に打っていき、自律神経の機能を回復させます。

当院のスタッフは、解剖学・生理学からみた脳と自律神経のはたらきやしくみ、うつや自律神経失調症で身体や脳で何が起こっているのかを徹底して学んでいます。セドナでは、患者様の、「症状が改善した先にある願望」に寄り添い、丁寧なカウンセリングや、つらさの本当の原因を探し、最適なプランを提案させて頂きます。

どこへ行っても良くならない、つらい症状を長年抱えている方、ぜひ当院にご相談ください!!


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