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こんにちは!セドナ整骨院・鍼灸院の清田です。
東洋医学には、食材の選び方があります。
「五性(ごせい)」と「五味(ごみ)」という分類に従って選びます。
「五性」は、熱性・温性・平性・涼性・寒性
「五味」は、酸味・苦味・甘味・辛味・鹹(しおからい)
食材を選ぶ時には、五性による分類に従って、
体を温めるものか、冷やすものかを考えます。
また、五味や五香による分類に従って、五臓のうちのどの臓に作用するかを考えます。
例えば、体が冷えている時には、体を温める作用のある食品を選びます。
逆に体が冷えている時には、体を冷やす作用のある食品を選びます。
肝の機能が弱っている時には、酸味をとる。
心の機能が弱っている時には、苦味をとる。
このように、身体のバランスを整えるように食品を選ぶことが大切です。
では、どのようにして食品を選べば良いのか?
基本的には、旬のものを中心に色々な味のものを満遍なく食べ、
体質に合う食品を少しだけ多めにとると良いです。
例えば、夏の旬の食材は、きゅうり、トマト、なす、ピーマン、かぼちゃ、ししとう、おくら、 とうもろこし、みょうが、枝豆などたくさんあります。
旬の食材は、夏なら身体を冷やし、冬なら身体を温めるというように人間の身体に上手く働きかけてくれるものが、旬の季節にとれるようになっています。
夏は気温が高く、身体が熱くなりやすいので、冷たいものをとってバランスを整えるのが大切ですが、とりすぎてしまうと逆に身体を、冷やしてしまいます。
例えば、アイスコーヒーが好きな人が、夏は暑いので喉が渇くたびにいつもアイスコーヒーを飲んでいると、身体が冷えの方に傾いてしまいます。
コーヒーは熱帯で栽培されます。また、山や高地など暑い地域にありながら、
高度が500m〜2500mの高地という環境で栽培されます。
そして、山の高いところで採れた豆ほどフレーバー質が優れています。
これには、山の高いところでは、低いところに比べ、朝夜の日中の温度差が大きくなるという、一日の中での温度変化が深く関係しています。
東洋医学では、高い所にできる食材は身体を冷やす効果があります。
コーヒー、バナナ、ココナッツ、マンゴー、パインなどです。
コーヒーは植物なので、大きな温度変化にさらされると体を守ろうとぎゅっと身を引き締めるのです。
すると種も固くなり、この固い豆が良いコーヒー特性をもつようになるのです。
このように、冷やす、引き締める、収縮、収斂などの作用は、東洋医学の陰陽では、陰に分類されるので、コーヒーには陰の要素が多く含まれています。
その為、夏は身体の陽が強くなりがちなので、アイスコーヒーを少し多く飲んでもすぐに身体のバランスが崩れることはありませんが、冬にアイスコーヒーを飲みすぎると身体が陰に傾いてしまいます。
ですが、ホットコーヒーにして飲むことで、コーヒーの陰の力を軽減することができます。
身体が冷えている時にどうしてもコーヒーが飲みたい時には、
ホットコーヒーにすると身体の陰陽のバランスを大きく崩すことはないので参考にして下さい。
コーヒー以外の食材でも例えば、きゅうりも身体を冷やす効果があります。
身体を冷やす食材に陽の作用を加えることで、陰の作用を抑えることができます。
陽を加える方法は、
①水分を抜く
② 塩を加える
③ 加熱する
④ 発酵させる
これらの方法を使うことで、食材に陽の作用を加えることができます。
他には、陽の作用のある食品を一緒にとるのも良いです。
蕎麦とわさび、お刺身とわさびという組み合わせも、東洋医学的に理にかなっています。
蕎麦やお刺身の身体を冷やす作用をわさびの温める作用で和らげているのです。
このように食品を摂取する際に、身体に与える作用を考えて食材を選ぶことが大切です。