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こんにちは!セドナ整骨院・鍼灸院の清田です。
東洋医学には「養生」という考えがあります。
気功や薬膳など私たち自身が普段の生活の中で実践するものです。
東洋医学の治療も養生も、そのベースになる健康観は同じです。
全身のバランスが正常な状態に保たれていることが大切だとする考えです。
普段は各々が養生を心掛け、それでも病気になったら専門家に治療を受ける仕組みになっていると考えれば良いです。
健康観が共通しているとはいえ、治療と養生の違いについても知っておく必要があります。
鍼灸治療や漢方薬治療は、身体に対する作用が強いです。
それに比べて養生は、作用が穏やかです。
穏やかだからこそ万が一誤った方法を行なっても、
急に体調がおかしくなるといった危険はそれ程大きくありません。
しかし、これは養生で病気を治そうとしても難しいということでもあります。
養生は予防法であって、病気を治す治療法ではありません。
普段の養生で全てを解決しようと考えるのは誤りです。
また、治療を受けているからと安心して、養生を怠っては治らない病気もあります。
生活習慣病とされるものは、まさしくそれです。
同じ方針で治療と養生が出来るように、専門家に養生の指導をしてもらう事が大切です。
東洋医学には、「薬食同源」という考えがあります。
あらゆる食品には生薬と同様に、身体に対する作用があり、
それぞれの食品が持つ作用を理解して使うことで、病気の予防に役立つと考えられています。
つまり、スーパーで手に入るような身近な食品でも、
身体の状態に合ったものを選んで使えば立派な薬膳料理になります。
自分の身体の状態を把握して、良い状態であればそれを維持する食品を、
バランスが崩れていれば正常な状態に戻る食品を選ぶ。
そのような観点から選んだ食品で作った料理が、薬になる膳=薬膳です。
では、どのようにして食品を選べば良いのか?
次回は、それぞれの食品の作用なども説明します。