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柔道整復師の記事一覧
こんにちは!セドナ整骨院の今田です。
今回は「関節」のお話をします。
関節とは、骨と骨をつないでいる部分で、
関節を動かすことで、歩いたり、しゃがんだり、あるいは物をつかんだりというように、
私たちが日常生活を営む上で必要な動作が可能になります。
肩や肘、股や膝や足首や指など、人の体には全部で68個もの関節があります。
正常な関節部分の表面は、軟骨(なんこつ)という滑らかな層で覆われています。
なぜならば骨は堅い組織で、
その堅い骨どうしが直接触れあうと、お互いの堅さで骨が磨り減ってしまいます。
※軟骨がすり減り、硬い骨がすり減って変形を起こしたものが「変形性関節症」となります。
軟骨には神経や血管分布が少なく、80%前後が水分で、関節に加わる衝撃を吸収し、
関節を滑らかに動かす働きがあります。
そして関節部分は、関節包(かんせつほう)という袋状のもので覆われています。
その内側にある滑膜(かつまく)という膜から滑液が分泌され、
関節の潤滑と栄養補給を行っています。
このように、軟骨や滑液が機能することで、
私たちは、痛みを感じることなく自由に関節を動かすことができます。
関節を補強するものに、靭帯や筋肉、関節唇、関節円板などがあります。
関節は、可動域以上の外力が加わることで関節が外れてしまいます。(脱臼)
脱臼の場合は、靭帯や関節包の損傷が見られ、関節が外れます。
捻挫は、靭帯や関節包の損傷は見られますが、関節が外れることはありません。
捻挫でも脱臼でも、繰り返し外力が加わることで、
骨と骨を衝突させ、将来的に関節の変形を引き起こすこともあります。
ですので、たかが捻挫でも、適切な治療やリハビリが必要になりますので、
皆さん、お気をつけてください。
もし、捻挫癖をお持ちでしたら、私達にご相談くださいね。
こんにちは!セドナ整骨院の今田です。
今回も引き続き、骨のお話をしていきます。
骨は形によって主に3つに分類されます。
①長骨(長管骨)
長い骨で、上肢や下肢にみられる骨で、
上腕骨、前腕の橈骨・尺骨、指骨、大腿骨、下腿の脛骨・腓骨などがあります。
役割として、筋によってテコとして動き、体の支持や移動に役立ち、運動に繋げていきます。
②短骨
立方体のように縦・横の区別がない形状の骨で、
手根骨、足根骨、椎体などがあります。
骨髄腔はなく、骨髄は海綿質の骨梁の間の隙間にあります。
役割として、一般に手根や足根にみられるように、1つではなく数個が集まっているため、
運動は限られるが、強く弾性を持つ骨格をつくります。
③扁平骨
扁平であり、やや弯曲している骨で、
頭蓋骨、肩甲骨、胸骨、肋骨、腸骨などがあります。
役割として、頭蓋冠をつくる前頭骨や頭頂骨のように内腔を囲んで保護するとともに、
その広い表面は筋の付着面になります。
これらのように、全身には様々な骨があり、
骨と骨は関節で連結され、靭帯で補強されています。
次回は関節のお話をします。
こんにちは!セドナ整骨院の今田です。
今回も引き続き、骨の構造のお話をします。
骨は表面を骨膜という結合組織の膜で覆われています。
この骨膜には、血管と神経(知覚性有髄神経)が多く分布しています。
ちなみに、骨を骨折したときの痛みは、
折れた部位の骨膜同士がこすれることで痛みを感じる仕組みです。
(すねや足の小指などをぶつけた際に感じる強い痛みも
骨膜にある知覚性神経の仕業です)
ですので、骨折した際はギプスや固定素材で骨折端が動かない様にすることで
骨膜同士のこすれることなく、痛みを避けることが出来ます。
(固定にはそれ以外にも目的があります)
そして、骨内部は外側から緻密骨、海綿骨という2層構造になっています。
緻密骨は主成分のカルシウムやリンが厚く沈着した骨質をもちます。
海綿骨は骨深部をなす構造で、入り組んだ骨梁から構成されていて、
空洞部分には赤色骨髄が存在し造血機能をもちます。
海綿骨は、綱目構造 になっていて、これが柱と梁の役目をすることで、骨の強度が保たれています。
そして骨粗鬆症はこの海綿骨の骨梁組織の密度が低下し、骨の強度が低下してしまう症状のことです。
骨粗鬆症の場合、転倒時など軽度な衝撃でも骨折を引き起こしてしまいます。
骨粗鬆症を予防するために、適度な運動や栄養のしっかりした食事をとるなどが必要になります。
次回は骨の種類についてお話します!
こんにちは!セドナ整骨院の今田です。
突然ですが、私今田は「柔道整復師」という医療資格を所持しています。
「柔道整復師」とは、昔でいう‘‘ほねつぎ‘‘。
ほねつぎらしく、骨のお話をしようと思います!
皆さんの持つ骨は、全部で何個かご存知でしょうか?
教科書や、様々な本によって違いがあり、
大体200個、もしくは206個の骨があると言われています。
実は個人差があり、過剰骨といって、余分な骨などがある場合があるからです。
有名なのが、「有痛性外脛骨」(アクセサリーボーン)などがあります。
骨は骨格として身体の支柱としての役割、
多くの骨格筋がつくことによって運動にも役割を果たします。
※骨格筋とは骨格を動かす、または支持する筋肉です。
骨は内臓を保護したり、カルシウムなどのミネラルを貯めておく役割もあります。
また、骨の中にある骨髄(こつずい)は
赤血球・白血球・血小板をつくる造血器官になります。
このように、骨は私達人間にとってとても大事な役割を持ちます。
・骨に泌みる
・骨を拾う
・無駄骨を折る
・骨を惜しむ
・骨を休める
以上のような慣用句にも使われており、昔から大事なものとされて、
物事の関連付けがイメージしやすかったのかもしれませんね。
次回は、骨の構造についてお話しますね!
こんにちは!セドナ整骨院の今田です。
前回、坐骨神経痛の原因となる筋肉に「梨状筋」を上げていましたが、
今回は、「腸腰筋」のお話をします。
「腸腰筋」とは腰の背骨(腰椎)と骨盤を結ぶ筋肉で
大腰筋と腸骨筋という2つの筋肉から構成されています。
主な作用は股関節の屈曲であり、
太ももをお腹に近づけるような動作です。
なぜ坐骨神経痛に関連するのかと言いますと、
腸腰筋の間を坐骨神経が走っていることもですが
もう一つの作用として腰椎のS字カーブを作る働きがあります。
なので腸腰筋が硬かったり活動が悪かったりすると
腰椎のバランスが崩れ坐骨神経に影響が出る場合があるからです。
そんな腸腰筋のストレッチは下の図のように行います。
ポイントはしっかりと背筋を伸ばしたまま行うということです。
姿勢ひとつで効果が変わってしまいます。
是非お家でのセルフストレッチをしてみて下さい。